2016/07/08

台湾大学の外国人入学の倍率は?台湾で学ぶ意義とは?(ask.fm回答)



学期が無事に終了したので、ようやくask.fmの回答をする時間ができました。お待たせして申し訳ありませんでした。

今回は台湾大学へ入学を考えている外国人学生の「入学倍率」、「副専攻」、「外国人学生に求められているもの」、「大学と同時に語学学校に通うことは可能か」という四点の質問に答えていきます。




質問はこちら


初めて質問させて頂きます。自分は台湾の大学に本科で進学を考えている高2です。台湾留学の事を知ってから、ブログのほうなども参考にさせてもらい色々調べています。そこで質問なのですが、
  •  1:外国人枠で入学しようとした際、過去にどれくらいの応募者があったか、つまり倍率などはやはり知る方法はないのでしょうか??(過去の質問をみて申請者しかわからないと書かれていたと思います)パンフレットやどこかの説明会などで情報を入手することはできませんか?? レベルの高い大学に入りよい環境で一生懸命勉強したいんですが、どれくらいの倍率なのか?本当に基準を満たせば入れるのかが心配で、進路を決めかねています。

応募者の数、倍率についてはインターネットから情報を入手することは困難だと思います。現在の入学申請方法は、台湾大学の國際事務處から一律オンラインでの申請なのですが、応募者はまずそこでメールアドレスを登録してアカウントを作り、専用ページに必要書類をアップロードする形式で、合格結果もそのログイン後の専用ページで発表されるので、他の申請者の情報などを見ることができません。

説明会などで教えてくれるかはわからないのですが、毎年大学の國際事務處も外国人学生向けの説明会を行っていますので、もし参加されるようであれば試しに尋ねてみるといいかも知れません…。

実際に合格できるかは、その学部の募集人数と実際の応募人数、そして入学の基準を満たしているか、学習計画は適切か…など色々な面での審査があると思います。人気学科になると、それだけ競争率も高いのではないかと思います。中国語能力証明、英語能力証明などは基準を満たしている上で、学習計画にその学科でなければならない理由などを書いていきましょう。学習計画の書き方などはネット上でたくさんサンプルが見つかりますので検索してみてください。

また、余談になりますが、最近お世話になっている教授に、外国人の入学について興味深いお話しを伺うことができました。その教授は今年ちょうど文学院の外国人学生の奨学金受賞者を決める委員会の一員だったそうです。毎年たくさんの外国人が台湾大学の各学科に申請するのですが、多くの学生は國際事務處が提示している各学科の申請に必要な書類以外に、自分に有利になるあらゆる書類を補足して、全ての書類を合わせると50ページにもなる応募者がいるそうです。

なので学科が求めていなくても、「自伝」、「学習計画」、「過去の表彰などの成果」、「過去に発表した研究論文」などがあれば補足していくといいかもしれません。ただ教授いわく、「たくさん応募者がいるなかで、一人当たりにこんなに多くの資料があると、結局全部にしっかり目を通すのは難しい」ということでした。その教授が特に重視するのは「学習計画」だそうですので、ここに力を入れるといいかもしれません。

最後に、現在のシステムでは1人あたりに五つの学科まで申請が可能なので、第一志望の他にもいくつか保険として申請されるのも方法だと思います。この方法で、第一志望がダメでも、合格した他の学科に入学し、それから学科を変える外国人学生も過去に見てきました。

  •  2:大学の専攻以外でとれる講座や副専攻などはどこで確認できますか??ntuのホームページなどをさがしてはいるのですが、いまいちみつけられません。


國立台灣大學轉系、輔系、雙主修專區
ここから転学科、副専攻、ダブルメジャーについて検索できます。副専攻は元の学科の単位以外に、副専攻の学科の必修科目のみを履修するコースです。ダブルメジャーは元の学科の単位以外に、もう一つの学科の必修と選択科目を履修するコースです。國文(国語)、通識(一般教養)、體育(体育)の単位は共通になるので、2倍履修する必要はありません。

これらの他に、台湾大学には「學分學程」というコースを追加で取ることができます。
台灣大學 學分學程
複数の学科の提供の元、それぞれ様々なコースが開講しており、学部二年生以上から申請できます。開講されているクラスは一般の学生も履修する学科の選択科目や通識科目となっているので、普通に履修することも可能なのですが、同じクラスを履修しても學程の学生として登録されていると、その単位は學程の単位として計算されます。コース内の単位を規定の数だけ取ると(だいたい20単位程度)各コースの修了証みたいなものがもらえるようです。例えば「中國大陸研究學分學程 Mainland China Studies Program」「領導學分學程 NTU Leadership Development Program」「雲端計算趨勢學分學程
 Cloud Computing Program」など多岐にわたります。申請期間は學程により異なりますので調べてみてください。

  •  3:とても抽象的な質問になってしまいますが、国内(日本)の大学ではなく、外国人枠で台湾の大学にいく。この外国人枠ではいるということはどういう意味、求められる使命があると思いますか??台湾学生が必死で入るところに書類審査で入ることとはどういうことか?どういう力が必要とか外国人学生の役割など感じるものを教えて下さい。大学は私達外国人学生になにを求めているのでしょうか??


私もあまり思いつかないまま卒業を迎えるのですが、まず一つに大学の国際的なランキングに貢献する部分があります。
QS World University Rankingsの評価方法 のひとつに「International Student ratio 外国人学生の割合」という項目があります。全体の評価に占める割合は5%と低いのですが、この部分では台湾大学は総学生数31359名のうち、外国人は2737名とわずか11%程度です。

二つ目は台湾の少子化が関係していると思います。台湾は少子化が進んでいる社会で、年々学生も少なくなる予想があります。


これらの記事では、少子化により将来的に各大学の学生数が大幅に減少すること、それを受けて台湾大学では東南アジアの学生向けに特別な推薦枠を300名分用意したと報道されています。傾向としては、名門校以外にも積極的に外国人を採用して、学生を確保するのが狙いなのかなと思います。台湾への大学進学のための某予備校でも、台湾各地の大学へ日本人の学生を斡旋しているような印象がありますね。

三点目は現地の学生に多様な視点を与えることだと思います。

誰是台大生?--性別、省籍與城鄉差異 という論文の16ページ目(pp. 128)に台湾大学に入学した学生の出身校の割合が記載されているのですが、上位を占めるのは台北の名門進学校「北一女中」、「建國中學」、「師大附中」、「中山女中」で台湾大学全体の42%がこれらの高校出身だという結果が出ています。この論文には他に両親の学歴や、本省人・外省人の割合などのデータが記載されています。要は台湾大学は学生の多様性が少ないと言うことができます。そんな中で、原住民族の学生には入学試験で優遇される制度があったり、外国人学生には別のルートでの入学方法が用意されています。

以上の三点が「大学が外国人学生に求めること」なのかなぁと思います。

  •  4:自分はこれから中国語を勉強していこうとはおもいますが、やはりネイティブのレベルについていくのは大変だとおもいます。入学までにはある程度の力はつけていくつもりですし、中国語で学ぼうという意志もしっかりありますが、中国語自体もしっかりみつけたいです。欲張りなようですが、大学の授業を、うけながら、大学附属の語学センターなどで中国語のブラッシュアップをすることは可能でしょうか?? たくさん質問してすいません。周りに相談や質問ができる人があまりおらず、とてもブロックや質問に助けられています。拙い文書でわかりにくいところもあるとはおもいますが回答お願いします。

入学の際に外国人学生の中国語能力試験が行われます。この結果如何で、一年時に大学の必修科目である「國文」を履修できるか、一年間中国語の補習を受けて2年時に國文を受けるかが分かれます。この中国語の補習は言語センターの先生が担当しているものなので、大学入学後に同時に言語センターへ通わなくても、同じような中国語のレッスンを受けることができますよ。教科書も言語センターと同じものを使います。ただ、言語センターは一クラスの学生数が六名程度なのと比べて、大学の中国語補習クラスはもっと人数が多いです。レベル別にクラス分けされるのですが、多いクラスで20名程度になると思います。


回答が遅くなったので、質問者様が見ていてくださるか心配なのですが、このブログを読んでいる他の読者の方の参考にもなれば幸いです。

これ以外にも何か質問がありましたら、コメント欄かask.fm、Twitterなどで気軽に質問してください。九月までは夏休みなので回答も早めにできると思います。


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2 件のコメント:

  1. はじめまして、こんにちは!いつも詳しい情報をブログにアップしてくださり、本当に感謝しています。私以外にもきっと多くの台湾留学希望者の方がamikawaさんのブログに救われているとおもいます!私は今高校三年生で現在中国語と英語を勉強しています。来年は台湾の語学センターに通い、再来年に台湾大学人類学系への受験をしようと考えています。そこで、受験時の高校3年間の成績の証明についての質問です。台湾大学に申請する際、成績の証明が必要になることは知っていますが、多くのブログなどで高校成績のレベルはそこまで重視されておらず、学習計画や中国語、英語能力が重視されている気がしますというような記述を見ました。しかし、台湾大学人類学系の外国人向けの正規留学の申請必要事項をみると、高校のGPAが上位20パーセントであったほうがよいと書いてありました。私の高校ではGPAのシステムはなく、私の成績がGPAだとどのくらいに値するのかわかりません。また、やはりその基準がなければ合格の可能性はないのでしょうか。私は自分の成績は中の上くらいのレベルはあるとおもうのですが、台湾大学は高校の成績が上位のレベルに達していないと申請できないのでしょうか。少し不安になってしまいコメントしました��長々と書いてしまい、すみません!

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    1. 返信が遅くなってすみません。
      日本の高校でGPA方式を採用してるところは少ないですよね。
      私も人類学系に入学申請する際には自分でGPA方式に変換したものを提出しました。
      ネットに変換方法が載ってるサイトがあるのでそれを参考にするといいと思います。例えばこのページの解説がわかりやすかったです。
      http://www.fulbright.jp/study/schedule/step4_01.html

      (コメントだとリンクが貼れないのでコピーして使ってください。もしくは「GPA」「変換方法」などの検索ワードで出てくると思います)

      申請の際にどれくらい高校の成績が重視されるかはわかりません。ですが私の高校の成績はよくなかったけど入学できたので、あまり心配しすぎないほうがいいと思います。それよりもおっしゃる通り学習計画と中国語・英語能力証明の方が重要だと思います(特に人類学系は英語の文献をたくさん読むので、中国語だけでなく英語能力も重要です。面接で英語は大丈夫か聞かれました)。

      もちろん毎年の応募者の数などで基準の厳しさが変わってくると思いますが、毎年4名の外国人枠があるのでチャンスは大きいと思います。人類学系は何気に毎年日本人女性の入学者がいますが、外国人は一学年に4名も入学することはあまりないように思います。

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