2017/01/25

入学申請時に提出する「学習計画」の書き方



こんにちは。台湾で大学院生をやっているamikawa です

2017年度(民國106年)の外国人入学申請の締め切りを2月24日に控えており、申請準備をされている方は追い込みの時期かと思います。

今回は、大学・大学院の入学申請や、台湾奨学金の申請の際に必要な「学習計画・研究計画」の書き方について説明します。

台湾大学の入学申請と、台湾奨学金、基本は中国語での執筆となります。

書く内容と、書き方の例にわけて紹介していきます。





書く内容について

学習計画・研究計画には、志望動機や自分がその学科でどんな授業をとって、将来どんなことをしたいかを書きます。

なので、まずは希望する学科がどんな授業を開講しているかを調べるところから始めましょう。

以下の記事で、学科の必修科目と選択科目を調べる方法を紹介しています。


調べてみると、その学科でどんなことが学べるかがわかってくると思います。そのなかで、特に興味を惹かれるのはどんな授業か考えてみてください。

いくつか興味のある授業がみつかったら、しっかりシラバスまで目を通しましょう。

次に、興味を惹かれた授業と、自分のバックグラウンドを結びつけるストーリーを作っていきます。

私の場合は大学で人類学を専攻しており、中でも公共考古学(特に考古学のメディア)や博物館学についてもっと研究したくて見つけた学科が今の図書情報学科でした。ここでは情報科学や博物館学習を専門にしている教授も多数いらっしゃるので理想的でした。

特に学科を変える場合は、なぜ変えるのかという理由を詳しく、論理的に書く必要があります。面接でも聞かれやすい質問でした。

大学申請の場合は、高校などの授業関連、ボランティアやスポーツ関連など自分のしてきた経験と、学科のカリキュラムを結びつけることを意識したら良いのかなーと思います。



書き方の例

中国語での学習・研究計画の書き方の例は、ネットで「學習計畫 範例」や、「研究計畫 格式」などのキーワードで検索すると、お手本が見つかります。





基本的には、志望動機と、どんな授業を履修して、将来どんなことをしたいのか…という流れで書いていきます。

どんな授業を履修するのかについては、上で調べた学科の情報を元に、大学一年次にはこの授業とこの授業を履修する…、大学二年次・三年次・四年次には…のように書いていきます。

また、「なぜこの学科なのか」、「なぜこの大学なのか」についても、まずは申請する学科なり大学なりについての背景知識が必要ですので、サイトを熟読する必要があります。

私の学習計画のアウトラインはこんな感じでした



  1. 自傳及學習背景(自伝と学習背景)
  2. 研究目的與動機(研究目的と動機)
  3. 研究與修讀計劃(研究と学習計画)
  4. 研究對象與方法(研究対象と研究方法)
  5. 休閒時間的計劃(休み時間の計画)
  6. 畢業後的計劃(卒業後の計画)
  7. 參考資料(参考資料、論文など)

細かく書いていきますと、

1では高校や大学で学んだこと、興味のあることなど。

2では1の内容を受けて、それを研究しようと思う理由、研究にどんな意義があるのか課題はなにか、現状はどんな感じか…などを書きました。

3では大学院で履修する予定の授業を列挙し、どんなことを学ぶ予定かを説明します。

4では主に先行研究の説明や、考えられる研究方法を記述しました。

5ではプライベートの時間の計画を説明します。自分の場合、考古学や博物館がメインテーマなので、休日は博物館や考古学遺跡を見学する、とか。インターンをする、とかそういった内容です。

6は卒業後の計画です。私もまだぼんやりとした計画しかないのですが、「台湾の発展に貢献したいです!」みたいなことを書いています。

7は4で引用した文献があった場合に列挙していきます。記述の仕方は図書情報学科が愛用している「APA(APA 格式(APA Style Format)參考範例)」というフォーマットに基づいた方法で書きました。


これは大学院の申請(及び台湾奨学金申請)の際に提出したものなので、学部の場合は、研究計画をここまで細かく書く必要はないかと思います。なので4は省いてもいいかもしれません。



まとめ



  • 申請する学科や大学について徹底的に調べる
  • 履修したい授業をリストアップする
  • 自分の興味やこれまでの経験の棚卸しを行う
  • 上記を結びつけて、ひとつのストーリーにする

こんな感じです。参考になれば幸いです。





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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    いつもブログを拝見しております。

    私ごとではございますが私は大学ではなく、教育部華語文奨学金への応募をしようと、現在、学習計画書の構想を練っています。
    それでもこのような記事はたいへん参考になり、ありがたく思います。

    そこで学習計画書の書き方をお尋ねしたいのですが、将来の計画については日本へ帰国してからのことを書いたほうが宜しいでしょうか。
    台湾でその後活躍したいといった内容は相応しくないか、もしくはあくまで帰国後日本において台湾の発展に貢献できることを目的とした奨学金なのか、もしご存知であればお伺いできますでしょうか。

    またざっくりとした質問で申し訳ございませんが、教育部華語文奨学金について書かれている方の少ないため、もしご存知のことがあればお伺いできたら幸いです。

    お忙しいところ申し訳ございませんがご教示いただけますでしょうか。
    どうぞ宜しくお願い致します。

    返信削除
  2. 丁寧に教えて頂きありがとうございます。こちらを参考にさせて頂いて、書類審査通過することができました!参考にできるものもあまりなく、1人で計画書を書かなくてはいけなかったので苦戦していましたがらこのページを読んでとても参考になりました!本当にありがとうございました。

    返信削除

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